むし歯
むし歯は、お口の中の細菌が糖分を分解して酸をつくり、その酸によって歯が溶かされていく病気です。進行段階によって治療内容が異なります。
初期(C0〜C1)
歯の表面が白く濁ったり、点状のむし歯が見られます。フッ素塗布やシーラントで進行を防ぐことが可能です。
中期(C2〜C3)
しみたり、痛みを感じることが増えます。コンポジットレジンやインレー、クラウンなどで修復します。
重度(C4)
神経にまで達すると激しい痛みが出ます。根管治療が必要となり、場合によっては抜歯になることもあります。
むし歯は進行するほど治療が大がかりになるため、早期発見・早期治療がとても大切です。
歯周病
歯周病は歯を支えている骨や歯ぐきが破壊されていく病気で、成人の多くがかかっているといわれています。
初期(歯肉炎)
歯ぐきの腫れや出血が見られます。
中等度歯周炎
歯周ポケットが深くなり、歯がぐらつくことがあります。
重度歯周炎
歯を支える骨が大きく失われ、最終的に抜歯になることもあります。
さらに歯周病は、糖尿病・心疾患・脳梗塞・誤嚥性肺炎・早産など全身の健康にも影響する病気です。
歯周病の治療方法
スケーリング
専用の器具で歯ぐきの表面や歯の周囲に付着したプラーク・歯石を除去します。初期の歯周病に効果的です。
SRP(スケーリング・ルートプレーニング)
歯周ポケットの奥に付着した歯石や細菌を徹底的に取り除き、歯の根の表面を滑らかに整える治療です。再付着を防ぎ、歯ぐきの治癒を促します。
フラップ手術
進行した歯周病では、歯ぐきを切開して歯根に付着した歯石や感染組織を直接目で確認しながら取り除きます。歯周ポケットを浅くし、歯ぐきの健康を取り戻すための外科的治療です。
その他の治療
歯周組織再生療法
失われた骨を再生させる治療法(症例により適用)。
咬合調整
噛み合わせの負担を軽減して歯周組織を守ります。
予防とメインテナンス
治療後の再発を防ぐには、定期的なプロフェッショナルケアと毎日のセルフケアが欠かせません。
- 定期検診でのチェック
- PMTC(歯科衛生士による専用機器を用いたクリーニング)
- ブラッシングやフロス指導
- 食生活や生活習慣のアドバイス
歯周病やむし歯は「治す」よりも「防ぐ」ことが重要です。いわさ歯科では、患者さまのお口と全身の健康を守るために、予防を重視した診療を行っています。
親知らずについて
親知らずとは?
親知らずは、通常18〜25歳頃に生えてくる一番奥の歯(第三大臼歯)です。
まっすぐ生えれば問題ないこともありますが、横向きや斜めに生えるとトラブルの原因になりやすいです。
よくある症状
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痛み・腫れ
歯茎が腫れて痛むことがあります。
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虫歯や歯周病のリスク
奥にあるため磨きにくく、汚れが溜まりやすい。
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口臭
汚れや炎症が原因になることがあります。
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お口が開きにくい、顎が痛い
埋まった親知らずが影響することも。
親知らずのケア方法
- 丁寧に歯ブラシで磨く(特に奥の歯)
- デンタルフロスや歯間ブラシで汚れを取り除く
- 定期的な歯科検診で経過を確認
抜歯が必要なケース
- 斜めや横向きに生えている
隣の歯を圧迫し、歯並びを悪くする可能性 - 歯茎が繰り返し腫れる
炎症を繰り返すと周囲の骨にも影響 - 虫歯になっている
奥にあるため治療が難しく、隣の歯も虫歯になりやすい - 噛み合わせに問題がある
頬の内側を噛んでしまう
当院では、親知らずなどの抜歯治療にも対応しております。